例:《縞痕のヴァロルズ》は「あなたの 墓地にある各クリーチャー・カードは、それぞれ活用を持つ。活用 コストは、それ自身のマナ・コストに等しい。」という能力を持つ。クリーチャー・カードの活用 コストは、そのマナ・コストに等しい量のマナであり、活用 能力の起動コストはその量のマナと「あなたの 墓地からこのカードを追放する。」をあわせたものである。
例:《火山の乱暴者》は「火山の乱暴者は「エコー{X}」の能力を持つ。Xはあなたの ライフの総量に等しい。」の能力を持つ。《火山の乱暴者》のエコー 能力が誘発した時点であなたの ライフの総量が10点、解決時には5点だったとしたら、支払うべきエコー・コストは{5}となる。
例:《火+氷》はそれぞれの半分のマナ・コストが{1}{R}と{1}{U}の分割カードである。《炎の中の過去》は「ターン終了時まで、あなたの 墓地にありインスタントやソーサリーである各カードはそれぞれフラッシュバックを得る。フラッシュバック・コストは、それぞれのマナ・コストに等しい。」という能力を持つ。《火+氷》はあなたの 墓地にある間「フラッシュバック{2}{U}{R}」を持つが、《火》を唱えることを選んだ場合、その結果の呪文は「フラッシュバック{1}{R}」を持つ。
例:《一枚岩の努力》は「各アップキープの開始時に、あなたがコントロールしているクリーチャー1体が飛行を持っているなら、ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは飛行を得る。畏怖、先制攻撃、二段攻撃、土地渡り、プロテクション、トランプル、警戒についても同様である。」というエンチャントである。この誘発型能力の解決時に、そのコントローラーがコントロールしているクリーチャーが持つ各土地渡りやプロテクションはそれぞれそのコントローラーがコントロールしているクリーチャーに与えられる。
例:氷雪 森渡りを持つクリーチャーをコントロールしている場合、防御プレイヤーが氷雪 森をコントロールしているなら、そのプレイヤーがコントロールしていて氷雪 森渡りを持つクリーチャーにさえもブロックされない。
例:「あなたがライフを得るたび、アジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンター1個を置く。」という能力を持つ《アジャニの群れ仲間》と、絆魂を持つクリーチャー2体をコントロールしているプレイヤーがいる。その絆魂を持つクリーチャーが同時に戦闘ダメージを与えた場合、《アジャニの群れ仲間》の能力は2回誘発する。
例:クリーチャーを追加で1体ブロックできる2/2クリーチャーが、1/1で能力を持たないクリーチャーと、3/3でトランプルを持ったクリーチャーとをブロックしたとする。攻撃 プレイヤーは、第1の攻撃クリーチャーからの1点のダメージと第2の攻撃クリーチャーからの1点のダメージをブロック・クリーチャーに、そしてトランプルを持つクリーチャーからの2点のダメージを防御プレイヤーに、それぞれ割り振ることができる。
例:トランプルを持つ6/6の緑クリーチャーがプロテクション(緑)を持つ2/2のクリーチャー1体にブロックされた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーはブロック・クリーチャーに、プロテクション 能力によって軽減されることになるダメージを最低2点割り振らなければならない。攻撃クリーチャーのコントローラーは、残りのダメージを防御プレイヤーとブロック・クリーチャーに好きなように割り振ることができる。
例:プレイヤーが忠誠カウンター3個を持つプレインズウォーカーをコントロールしていて、そのプレインズウォーカーが能力を持たない1/1のクリーチャーとプレインズウォーカー越えトランプルを持つ7/7のクリーチャーに攻撃された。アクティブ・プレイヤーは1体目の攻撃クリーチャーから1点、2体目の攻撃クリーチャーから2点のダメージをプレインズウォーカーに、プレインズウォーカー越えトランプルを持つクリーチャーからの5点のダメージを防御プレイヤーに割り振ることができる。
例:プレイヤーが、飛行を持つクリーチャーと沼渡りを持つクリーチャーで構成されたバンドで攻撃する。防御プレイヤーは、沼をコントロールしているとしても、飛行 クリーチャーをブロックすることは可能である。防御プレイヤーがそうした場合、沼渡りを持つクリーチャーも、同じようにブロック・クリーチャーによってブロックされる。
例:クリーチャーが「累加アップキープ {W}か{U}」を持ち、その上に経年カウンターが2個置かれている。この能力が誘発して解決された場合、そのクリーチャーのコントローラーはその上に経年カウンター1個を置き、そのクリーチャーを戦場に残すために{W}{W}{W}か{W}{W}{U}か{W}{U}{U}か{U}{U}{U}を支払うことができる。
例:クリーチャーが「累加アップキープ ─ クリーチャー1体を生け贄に捧げる。」を持ち、その上に経年カウンター1個が置かれている場合、この能力が誘発して解決された時点で、そのコントローラーは同一のクリーチャーを2回生け贄に捧げることを選択することはできない。2体のクリーチャーを生け贄に捧げるか、累加アップキープを持つクリーチャーを生け贄に捧げるかのいずれかをしなければならない。
例:「累加アップキープ ― 1点のライフを支払う。」という能力を2つ持っているクリーチャーがあり、現在その上には、経年カウンターは存在しない。今、この2つの能力が誘発したとする。1つ目の能力が解決されるとき、そのコントローラーはカウンター1つを乗せ、1点のライフを支払うことを選択した。2つ目の能力が解決されるとき、さらにカウンター1つを乗せるので、ライフの支払いは2点となる。
例:あなたが3体のクリーチャーをコントロールしていて、そのうち1体がフェイズ・アウトしている。「あなたがコントロールしているクリーチャー1体につき1枚のカードを引く。」という呪文を唱えた場合、引く枚数は2枚である。
例:あなたは、フェイズ・アウト状態のクリーチャーをコントロールしている。「すべてのクリーチャーを破壊する。」という呪文を唱えても、フェイズ・アウト状態のクリーチャーは破壊されない。
例:「接合 ─ 烈日」という記述は、「このパーマネントは、これを唱えるために使われたマナの色1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。」と「このパーマネントが戦場から墓地に置かれたとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれに、このパーマネントに置かれていた+1/+1カウンター1個につき1個の+1/+1カウンターを置いてもよい。」の2つの能力を意味する。
例:連繋したカードはプレイヤーの手札に残るので、後に普通に使用したり、他の呪文に連繋したりすることができる。連繋された呪文に「カード1枚を捨てる。」という追加コストがある場合、そのカードをコストとして捨てることもできる。
例:《氷河の光線》は連繋(秘儀)を持つ赤のカードであり、「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。氷河の光線はそれに2点のダメージを与える。」と書かれている。《氷河の光線》を、青の呪文である《霧中の到達》に連繋した場合、その呪文はやはり青で、ダメージを与えるのは《霧中の到達》である。従って、プロテクション(赤)を持つクリーチャーを対象として、それに2点のダメージを与えることができる。
例:あなたは「あなたが唱えるクリーチャー・呪文のコストは{2}少なくなる。」という効果を持つ《心なき召喚》をコントロールしていて、召集を持つ{5}{G}{G}の呪文《包囲ワーム》を唱えた。《包囲ワーム》を唱えるための総コストは{3}{G}{G}である。マナ能力の起動後に、あなたはこの総コストを支払う。あなたは緑のクリーチャー最大2体と他のクリーチャー最大3体をタップしてこのコストを支払うことができる。不足分はマナで支払う。
例:あなたがあるオーラのオーラ交換 能力を起動した時点で、あなたの 手札にある唯一のオーラは、オーラ交換を持つオーラがエンチャントしているパーマネントにエンチャントできないカードだった。その場合、能力は効果を持たない。
例:あなたは、自分がコントロールしているが自分がオーナーではないオーラのオーラ交換 能力を起動した。その場合、能力は効果を持たない。
例:《上天の嵐》は「すべてのクリーチャー・呪文は唱えられない。」という能力を持つエンチャントである。この効果は、授与を持つクリーチャー・カードが授与された状態で唱えられることを妨げない。
例:《ガラクの大軍》は、「あなたはあなたの ライブラリーの一番上からクリーチャー・呪文を唱えてもよい。」という能力を持つ。自分が《ガラクの大軍》を出していてライブラリーの一番上が授与を持つクリーチャー・カードだった場合、そのカードをクリーチャー・呪文として唱えることはできるが、授与された状態で唱えることはできない。